社会人なら絶対読め!日本が誇る最高のビジネス&自己啓発本「論語と算盤」

自己啓発
みなさん、こんにちは。

サラリーマン福祉職のじぇいです。

本日は、『社会人なら絶対読め!日本が誇る最高のビジネス&自己啓発本「論語と算盤」 』というテーマでお話していきたいと思います。

突然ですが皆さんは、渋沢栄一という人物をご存じでしょうか?

そう、新紙幣の一万円札に描かれている人ですよね。

「じゃあ、渋沢栄一って具体的に何をした人なの?」

と訊かれると「えっと…」となってしまう人も多いかと思います(僕もそうでした…汗)。

後述しますが、渋沢栄一は、明治維新後の日本の経済界・実業界の礎を築いた人物で、「日本資本主義社会の父」「日本実業界の父」等と呼ばれています。

みずほ銀行や東京証券取引所、東京海上日動火災保険や帝国ホテルなど、日本の超有名企業の設立に携わっている他、養育院(今の救護施設の前身的な施設)や中央事慈善協会(後の社会福祉協議会)の設立にも携わるなど、日本の医療・福祉分野においても大きく貢献している人物です。

まさに、近代日本の礎を築いた人物。

そんなお方が残した書籍。

「これは絶対読むしかないでしょう!」と勇んで、今更ながら読ませて頂きました。

読み終えて思いました。

社会人は絶対読め。

いや、むしろ日本人なら絶対読むべき一冊と言っても過言ではありません。

こんなに素晴らしい内容の書籍が大正の頃からあったとは…!

こんな良書の存在を知らずに、これまで三十数年間生きてきた自分が、恥ずかしいやら情けないやら…泣

というか、これは義務教育でがっつり扱っても良い内容なのではないかと個人的には思いました。

今回は、そんな至高の名著『論語と算盤』をかなりざっくりとご紹介させて頂きます。

これを読んで頂き、『論語と算盤』を手にとって頂ける方が増えると、とても嬉しいです。

今回のブログ作成にあたり、参考にさせていただいた書籍はコチラ⇩⇩⇩


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実は、この『まんが超訳「論語と算盤」』は、先ほど紹介した『現代語訳 論語と算盤』とリンクしており、マンガ内で紹介された内容は『現代語訳 論語と算盤』の「〇〇ページに記載されている」という注釈が書かれているので、二冊読むことでさらに理解を深めて学ぶことができます。

 

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渋沢栄一

まずは、渋沢栄一という人物の経歴をとても簡単に紹介したいと思います。

  • 天保十一(1840)年、今の埼玉県で出生。幼少期に『論語』などの古典を学び、少年期には剣術も身につけていく。
  • 20代前半は、尊王攘夷の志士として活動。しかし、活動に行き詰まり、一橋慶喜(後の徳川慶喜)に仕えることになる。
  • 徳川慶喜が将軍になったことで、栄一も幕臣に。その際、フランスに留学し、パリ万博に参加。西洋の経済や産業について学ぶ。
  • 帰国後は、日本初の株式会社制度の実践や商工会議所などを設立。また、大蔵省で財政制度の整備に携わる。
  • 大蔵省退官後は、現みずほ銀行や東京証券取引所、東京海上日動火災保険や帝国ホテルなど、日本の超有名企業の設立に携わっている他、養育院(今の救護施設の前身的な施設)や中央事慈善協会(後の社会福祉協議会)の設立にも携わるなど、日本の医療・福祉分野においても大きく貢献。
  • 昭和6(1931)年、老衰のため享年92歳で亡くなる。

 

 

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論語

続きまして、『論語』について簡単にご紹介。

『論語(ろんご)』は、古代中国の思想家・孔子とその弟子たちの言行をまとめた書物です。

儒教の重要な経典の一つで、紀元前5世紀頃に編纂されました。

孔子の教えをもとに、人としての正しい生き方や道徳、社会の在り方について説いています。

 

 

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論語と算盤

『論語と算盤』渋沢栄一が書物として書いたのではなく、渋沢栄一の講演の口述をまとめたものです。

このあたりは、論語の成り立ちとも似ていますね。

『論語と算盤』には、渋沢栄一が考える道徳とビジネスの在り方が説かれている他、渋沢栄一自身の体験談や当時の若者に向けての激励の言葉が記載されています。

それではここから、『論語と算盤』全十章を簡単にご紹介させていただきます。

第一章「処世と信条」

国家や社会の繁栄には、道徳に基づく正しい富が不可欠で、不正な富は続かないと説かれています。

『論語』の教えと経済活動を調和させ、士魂商才を重視し、武士の精神と真の商才を持つことが理想です。

適材適所を心掛け、平等と礼儀、譲り合いを基盤に、人生は「持ちつ持たれつ」であると述べています。

逆境には冷静に対処し、努力を続けることが重要です。

自分の限界を知りつつも挑戦を忘れず、感情をコントロールし、誠実さを基準に行動することが大切だとしています。

第二章「立志と学問」

精神の向上と富の増大を両立させることが重要であると述べられています。

自分自身で行動することの大切さや、どんな小さな仕事でも真剣に取り組む姿勢が、大きな成功に繋がると強調しています。

志を立てる際は、冷静に自己分析を行い、自分に合った目標を立てることが必要です。

さらに、大きな志を持ちながら、その範囲内で日々の小さな目標も工夫するべきだとしています。

志を立てることは、人生の骨組みを築くようなもので、自己をよく知り、身の程を考慮して、適切な方針を決めることが大切です。

また、正しい道を貫くためには、争いを避けられない場面もありますが、誰にでも譲れない信念が必要であると説いています。

第三章「常識と習慣」

常識とは、極端に走らず、中庸を保ち、善悪や利益損失を見極める能力だと説かれています。

智(知恵)、情(感情)、意(意志)のバランスが取れて初めて、完全な常識に至ります。

意志の強さ、知恵の鋭さ、そして感情での調整が、常識を育てる鍵です。

習慣については、普段の振る舞いが積み重なった結果であり、良い習慣を持つことが、社会で生きる上で非常に重要だと強調されています。

幼少期に良い習慣を身につけることはもちろん、年を取ってからでも悪い習慣を改める努力が必要です。

また、人は「志」よりも「振舞い」が目に付くものであり、常に良い習慣と勤勉さを保つことが成長や進歩に繋がるとしています。

第四章「仁義と富貴」

経済活動は道徳に基づくものでなければ、長続きしないと説かれています。

社会の利益と自分の利益、そして道徳のバランスが取れてこそ、国家は健全に発展します。

また、正しくない富や名声は一時的なものであり、消え去ることを強調しています。

富は社会と共有すべきものであり、貧しい人を助けるために使うことが重要です。

道徳を持った人間は、他人を助け、社会全体の利益を優先するべきだとされています。

また、資産は正しく集め、正しく使うことで、経済活動を活性化し、社会の成長を促すことが求められています。

第五章「理想と迷信」

人としての「趣味」を持つことの重要性が説かれています。

趣味とは、物事に理想や思いを加えることで、孔子の言葉を引用し、理解よりも愛好、さらに楽しむことが最も深い境地であるとしています。

また、「一日を新たな気持ちで」という心掛けが大切だとし、古い形式に固執することなく、変化を受け入れることが必要だと述べています。

「文明」とは、人格・知恵・能力が備わり、力強さと経済的豊かさが両立した状態であり、経済力もその一部だと強調されています。

第六章「人格と修養」

人間は道徳を身につけ、知恵を磨き、社会に貢献できる点で動物と異なると説かれています。

人として評価されるのは、自分を磨き続け、社会に尽くす姿勢とその効果です。

修養は終わりがなく、理屈だけでなく実践が重要です。

また、現実と学問の調和を重視し、極端に走らず、穏やかな志で進むことが求められます。

精神面の鍛錬を通じて、知恵や道徳を磨き、最終的には国家の発展に貢献することが理想です。

自分を磨くとは、心を耕し、成長させることであり、理想の人物に少しずつ近づく努力を続けることです。

人格と精神力を鍛え、他者に尊敬される人間を目指し、最終的に豊かな地位と成功を手に入れることが大切とされています。

第七章「算盤と権利」

資本家と労働者の関係は家族のようであるべきだと説かれています。

両者は「思いやりの道」を持ち、お互いに理解し合うことで、真の調和が実現するとされています。

貧富の格差は避けられませんが、両者の円満な関係を保つ努力が必要です。

また、競争は進歩の母であり、「善い競争」と「悪い競争」の区別が重要です。

善い競争は努力や工夫によるもので、悪い競争は他人の成果を盗むものとされ、避けるべきで、商業道徳を尊重し、進歩し続けながら、他人を思いやることが求められています。

さらに、個人の利益よりも社会全体の利益を優先すべきであり、国家にとって必要な事業を進めることが真の喜びであると述べられています。

第八章「実業と士道」

武士道の重要な要素として「正義」「廉直」「義侠」「敢為」「礼譲」が挙げられています。

これらの価値観は、どの職業でも大切であり、自分の身分にとらわれず、最後まで自分を貫き、正しい道を進むことが重要です。

武士道は実業にも通じており、特に日本人はこの精神を大切にしながら社会で成功を目指すべきだとされています。

また、商品を扱う際は、私利私欲を捨て、国のために公平かつ親切に行動することが求められます。

さらに、「修身」、つまり自分を磨くことが日常の経営においても大切であり、信用こそが全ての基盤であると強調されています。

信用があれば、それは他のすべてに匹敵する力を持つとされています。

第九章「教育と情誼」

教育や人間関係における重要なポイントが強調されています。

まず、「孝行」は強制するものではなく、親が子どもに「孝行しなさい」と押し付けるのは逆効果であり、親自身が孝行できる状況を作ることが大切です。

また、若者は良い師匠と接することで自己を磨き、その結果として家族や国をまとめ、安定させる役割を果たすべきだとされています。

さらに、「仁」「義」「礼」「智」「信」という五つの道徳を広げ、精神を磨くことが学問の本質であり、知識を増やすだけでなく、実際に役立つ技術の習得も重要とされています。

また、女性にも教育が必要であり、女性を社会において男性と同様に重んじることが重要で、女性は社会を支える一員であり、男性と同様に役割を担うべきだと述べられています。

第十章「成敗と運命」

十章では、仕事や運命、成功に関する渋沢栄一の考えが述べられています。

まず、良心と思いやりを基盤に、人は誠実に仕事へ取り組むべきだと強調されます。

仕事は努力を積み重ねることで習熟し、楽しみながら行うことで、忙しさや困難を苦にせず、成長の喜びを感じられます。

運命については、ある程度決まっている部分があるかもしれませんが、自分の努力がなければその運命をつかむことはできないとしています。

自分ができる限りのことを行った上で、運命を受け入れ、礼儀正しく、敬意を持って信じる心を保つことが重要です。

また、慎重さと大胆さのバランスを取りながら、勇気を持って新しいことに挑戦することが、個人の成長や国家の発展に繋がると説いています。

失敗しても、勉強を続ければやがて幸運が訪れるという前向きな姿勢が重要です。

最後に、成功や失敗は、努力の結果にすぎず、人は誠実に努力し続け、運命を切り開くべきだと述べています。

 

さいごに

というわけで、『論語と算盤』のざっくり要約でした。

全十章を通して、一貫して述べられていることは以下の2点だと思います。

・誠実さを忘れず、他者には思いやりの気持ちを持つこと。

・努力を続けること。

一見すると、人としてごく当たり前なこの2つの事柄ですが、人が社会のなかで生き、働いていくうえで、この2つの事柄を継続していくことは、とても難しいことだと思います。

情報過多や経済面の不安定さが蔓延る今の世の中では、人が人として邁進していくための当たり前のことでさえも、おざなりされています。

そんな時代だからこそ、人としての当たり前(すなわち道徳)を今一度丁寧に学び、それを私生活や仕事に活かしていくという心構えが大切だということをこの『論語と算盤』から学ぶことができました。

人への思いやりを忘れず、自分を磨くために努力を続ける。

『論語と算盤』、自分自身今後何度も読み返すであろう一冊でした。

まだ読んだことないという方、是非ご一読ください!

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

また、次の記事でお会いしましょう。

ではでは~♪

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