本の要約『コミュニケーション大全』

自己啓発
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  1. はじめに
  2. Ⅰ.コミュニケーションにおいて大切なことの土台
  3. Ⅱ.目指すべきは本当に優しい人 ~1対1のコミュニケーションの極意
    1. コミュニケーションと優しさ
    2. 相手の立場に立って考える。丁寧に話すことは優しさ
    3. 相手のサインに敏感になろう
    4. 人間関係のトラブルは情報不足が全て
    5. 全員の取れ高を設計する ~優しくなるための12の技術~
    6. 12の技術を使って優しい世界を
  4. Ⅲ.あなたの話には価値がある ~多人数向けスピーチの極意
    1. 極意① 準備が全て。原稿は必ず用意しろ!
    2. 極意② 自分の状態を整えろ!
    3. 極意③ 緊張を味方につけろ!
    4. 極意④ 場の空気を温めろ!
    5. 極意⑤ 聴き手を話に惹きつけろ!
    6. 極意⑥ 聴き手が本当に求めている話をプレゼントしろ。
    7. 極意⑦ 話のネタを枯らしてはいけない
    8. 極意⑧ つまらない話から学べ
    9. 極意⑨ Q&Aで講師の格を上げろ!
    10. 極意⑩ プロとアマチュアの違いを知れ!
  5. Ⅳ.画面の中でも際立つ存在になる ~オンラインコミュニケーションの極意
    1. 喋っていないときが勝負!鍛えるべきは「ノンバーバル力」
    2. アイパワーコントロールで表現の幅を広げろ
    3. 相手のために笑顔を作る。
    4. ケース別オンラインコミュニケーションの極意
  6. Ⅴ.技術に縋るな!土台が全て ~伝わる技術を身につけるために
    1. 技術の前に土台を学べ!大切なことは「学ぶ順番」
    2. あなたの想いが伝わらないのは、うまく話そうとしているからだ
    3. 話す力は聴く力!心の矢印、今どっち?
  7. おわりに

はじめに

・人間関係がうまくいかないと、私たちは、つい相手を責めてしまう。

・伝え方によって、相手の受け取り方は違ってくる。その後の行動が180度変わることだってあり得る。⇒コミュニケーションを学ぶことが重要。

 

Ⅰ.コミュニケーションにおいて大切なことの土台

・コミュニケーションは、何を言うのか=「言葉」で伝わるのではない。

・どういう気持ちで言うのか=「想い」で伝わる。

振り子の法則:出せば入る、捨てれば得られる。与えれば与えられる。=コミュニケーションの核。

聴き手の声を聴く。

 

Ⅱ.目指すべきは本当に優しい人 ~1対1のコミュニケーションの極意

コミュニケーションと優しさ

・コミュニケーションの悩みを解決するために、「技術」よりも先に知るべきこと。⇒優しい気持ちになることの重要さ。

「コミュニケーションがうまく取れない」と感じているなら、あなたは「優しくない」まずはその事実を受けとめる。

・自分の「優しさ不足」に気が付くと、それが「優しさ」へとつながっていく。

・「優しさ」を間違えたときは、まず自分の誤りに「気づく」ことが大事。

正しい方向に導くことが「優しさ」とは限らない。

相手の立場に立って考える。丁寧に話すことは優しさ

「丁寧さ」の根本は、「相手の立場に立って考えること」

言葉足らずの人は、「相手の立場に立ちきれていない」

・「言葉足らず」の怖いところは、場合によって、「相手にちゃんと伝わった」と勘違いしてしまうこと。⇒周りの人たちに大きなストレスを与え続けることになる。

相手のサインに敏感になろう

・「言葉足らず」になってしまう原因は大きく3つある。

  • 頭の中の主語が自分。
  • 多様性に対して不寛容。
  • 無意識の脳のサボり。

無意識に行っているこれらの脳の働きに気づくこと、つまり「有意識」になることが大切。⇒「相手のサインに敏感になる」必要がある。

人間関係のトラブルは情報不足が全て

「情報不足」を解消するためには、「聴く」しかない。

・「相手との信頼関係を構築するための聴く力」を身につけるために、

  • 最後まで聴く⇒相手の顔を見ることを意識。
  • 全身で相槌を打つ⇒「たしかに」「わかる」「天才!」「まさに」等、自分の相槌集を作る。
  • 声にならない声を聴く⇒「観察力」と「洞察力」が必要=相手に関心をもつ。
  • 全てを受け入れる⇒相手には悪意がないという前提で接する。

全員の取れ高を設計する ~優しくなるための12の技術~

1.自分の情報を先に伝える。

2.された質問は相手にも返す。

3.プレゼントを受け取る優しさ。

4.言葉のチョイスを間違えない。

5.思いは伝わらない、を前提に話す。

6.本人も気づいてない美点を探す。

7.言葉のプレゼントは何度でも。

8.積極的な言動を選ぶ。

9.表情が先に届くことを意識する。

10.必要な場面で言葉の意味を変えてみる。

11.自我を捨てて役割を演じ切る。

12.理論で救えない状況を笑いで救う。

大切なのは、1つでもいいから挑戦(実践)してみること。

12の技術を使って優しい世界を

優しくないことに気づいたら、もう成長。

・相手にとっての「マイナス」を取り除く。⇒確認し、事前に取り除く。

・相手の取れ高を設計する。

・自分の取れ高を設計する。

相手のために考えて、考えて、考え抜けるからこそ、その人は「優しい人」と言える。

 

Ⅲ.あなたの話には価値がある ~多人数向けスピーチの極意

極意① 準備が全て。原稿は必ず用意しろ!

・スピーチとは「聴き手が聴きたいことを話す」こと。

スピーチをするときには、しっかりとした「準備」が必要。

【スピーチ原稿は2種類ある】※スピーチ原稿は必ず用意する

フル原稿:全ての言葉を一言一句書き起こして作り込む。

トリガー原稿:スピーチに必要なキーワードだけを並べたメモ書きのような原稿。

極意② 自分の状態を整えろ!

・自己流でも、誰かを真似てもOK。自分の状態を整える最良の儀式を見つけ出す。

極意③ 緊張を味方につけろ!

・緊張とは、体内で神経伝達物質のノルアドレナリンが分泌されて、交感神経が活発になり、心拍数や血圧、体温が上昇することを指す。⇒エネルギッシュな活動ができる。

人前で話すときには「緊張が必要だ」ということを知識として理解しておく。

・緊張をなくすのではなく、緊張とうまく付き合っていく。

極意④ 場の空気を温めろ!

・場内の雰囲気を良くするには、言葉だけに頼らず、ジェスチャーなどの全身表現も必要。

・一人ひとりと目を合わせる。

・聴き手の心に火をつける。⇒スピーチの中に「自分自身のmy wordを盛り込む」

極意⑤ 聴き手を話に惹きつけろ!

・1つの話題は5分以内。

・聴き手の言葉にならない声を聴く。

・心の動きを伝播する。

→「惹きつけられる」とは心の動き。伝えたいことを『頭』ではなく『心』で考える。

・一番大切なのは「実体験である」ということ。

極意⑥ 聴き手が本当に求めている話をプレゼントしろ。

・スピーチとは、聴き手の思考と行動が変わるようなプレゼントを渡すこと。

・「すごい話」ではなく、「普通サイズの話」を聴き手にプレゼントする。日常の行動に変化を与えられる、小粒なプレゼントこそ喜ばれるプレゼント。

・聴き手が感動する話、面白いと思ってもらえる話をしたいなら、まずは自分自身が感情を大きく動かし、心を解放する。

極意⑦ 話のネタを枯らしてはいけない

聴き手の日常を想像する力は、人前で話す機会がある人にとって、忘れられない珠玉のメッセージを届けるために必要なスキル。

・目の前にいる人の日常に思いを馳せる、そんな努力の積み重ねが想像力を高めていく。⇒その想像力はスピーチに役立つだけではなく、大切な人への思いやりや優しさを育む一助にもなる。

極意⑧ つまらない話から学べ

人の話を聴くことで、スピーチのスキルは格段にアップする。

・面白くない話は心で聴いて頭で分析し、自分だったらどう話すかを考える。

極意⑨ Q&Aで講師の格を上げろ!

・Q&Aの質が「講師の質」

・質の良いQ&Aにするためには、まず「質問者に敬意を払うこと」が大切。

・質問に対する回答のポイントは大きく分けて3つ。

  • ズレをなくせ
  • 一貫性をもて
  • 意図を汲み取れ

極意⑩ プロとアマチュアの違いを知れ!

・スピーチを「聴き手を目的地に連れていくこと」と意義づけしている人をプロのスピーカーと呼ぶ。

・その役割を正しく理解し、その役割に徹することがプロのスピーカーの真の努め。

 

Ⅳ.画面の中でも際立つ存在になる ~オンラインコミュニケーションの極意

喋っていないときが勝負!鍛えるべきは「ノンバーバル力」

・オンライン会議は、「喋らない時間」で勝負が決まる。⇒「ノンバーバルコミュニケーション」

「ノンバーバル力」を鍛えることで、オンライン会議では好印象を残せる。

「ノンバーバル力」を鍛える3つのポイント

  1. 聴覚的要素⇒オンラインでは、いつもより「2音」高い声で話すように心がける。
  2. 視覚的要素⇒喋っているときはもちろん、他の人が話している間もとにかく笑顔を心がける
  3. 身体感覚的要素⇒ボディーランゲージは、異なる環境や文化で育った人たちとの円滑なコミュニケーションに役立つだけでなく、年齢や職種などによるギャップを埋めることもできる。

アイパワーコントロールで表現の幅を広げろ

・「アイパワーコントロール」を身につけるメリットは大きく2つ。

  • はっきりとした顔立ちに見え、明るく元気な印象を相手に与えられる。
  • 目元のインパクトが、メッセージに乗り移る。⇒人は話相手の目を見ながら話を聴く。そのときに目にパワーがあれば、口から発せられる言葉にもパワーが生まれる。

相手のために笑顔を作る。

・ヒトは「共感性」がとても強い生き物なので、相手が笑っていると、おかしくないのに自分も笑ってしまう。⇒笑顔は伝播する。

ケース別オンラインコミュニケーションの極意

【オンライン会議で押さえておくべき3つのポイント】

  • 準備
  • 聴く姿勢
  • 話の流れ

【ライブ配信で意識すべき3つのポイント】

  • 意識の向け方
  • フレーム
  • ホワイトボード

【音声通話】

  • 声のトーンを高くして話す
  • 情報を削ぎ落す

 

Ⅴ.技術に縋るな!土台が全て ~伝わる技術を身につけるために

技術の前に土台を学べ!大切なことは「学ぶ順番」

・コミュニケーションは大きく2つの要素で成り立っている。

  • コンテンツ⇒話の内容
  • デリバリー⇒表現

・コミュニケーションの土台はマインド(考え方)重点的に学ぶ必要がある。

・学ぶ順番も重要⇒最初にマインド、次にコンテンツ、最後にデリバリー。

あなたの想いが伝わらないのは、うまく話そうとしているからだ

・うまく話そうとすると、あなたの想いが伝わらなくなる。

話す力は聴く力!心の矢印、今どっち?

コミュニケーションにおいて一番大切なことは聴く力。

・相手の話をきちんと聴くことなしに、自分から話してはいけない。

・大切なことは順番。コミュニケーションに関しては聴く力が先、話すことは後。聴く力が強い人が、話す力を発揮することができる。

・心の矢印を相手に向ける。

 

おわりに

コミュニケーション能力は、誰でも、いつからでも高めることができる。

 

 

より良いコミュニケーションは、技術だけではなく、相手のことを思いやる気持ちが何より大切で、話すことよりも、聴くことに意識をおくことが大切だと、この本を読んで学ぶことができました。素晴らしい一冊です。

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