みなさん、こんにちは。
サラリーマン福祉職のじぇいです。
本日は、『相談支援専門員のオススメ書籍紹介「睡眠専門医が教える!子供が朝起きなくなったときに、親子で読む本」』というテーマでお話していきたいと思います。
「朝、起きるのが苦手」
そんなお子様を抱えるお父様お母様は多いと思います。
「夜更かしして遊び惚けているからだ!」
「気持ちがたるんでいるからだ!」
などなど、大人としては、子どもが朝起きられない理由を「気持ちの緩み」ととらえて、厳しい意見をもってしまうことも多くあると思います。
しかし、「朝起きられない」というのは気持ちの緩みだけでは解決できない、お子さん(の身体)からのメッセージかもしれません。
この本、「親子で読む本」と題しているだけあり、とても読みやすく、なにより、めちゃくちゃ面白いですwww
本書は、朝起きられなくなった「Mちゃん」、そんなMちゃんを病院に連れてきた「お母さん」、そして主治医の「先生」の三人の会話形式で内容が進んでいきます。
会話のなかで、お母さんが意外にしっかり目にボケて、Mちゃんがそれに辛辣なツッコミを入れたり、先生が冷静にスルーしたりするのが面白すぎますw。
そして子どもが「朝起きられない理由」やそれを解決するコツがとてもわかりやすく書かれています。
この本はこんな方にオススメ♪
・朝起きられなくなったお子さんをもつ人
・10代のお子さんをもつ人
・朝起きるのが苦手な人
・子どもと関わる仕事をしている人
昨日まで元気だった我が子が、朝起きなくなった!
そんなとき、皆さんならどうしますか?
本書には、お子さんとお子さんの睡眠との向き合い方がとても面白く、わかりやすく書かれています。
このブログを読み、是非本書を手に取って頂ればと思います。
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はじめに
この本の著者、渥美正彦さんは、現役の睡眠専門医です。
実は、私じぇいが計画相談支援で担当させて頂いているお子様の主治医でもあるのです。
先生、いつもお世話になっております。
本書よると、睡眠の専門医は、32万人ほどいる医師のなかで、たった546人(2021年4月時点)しかいません(本書曰く、医師会のレアキャラ)。
そんな渥美先生、Youtubeチャンネルも開設されているので、是非そちらもご覧下ください。
それでは、書籍の紹介いってみよーう⤴⤴
お子さんはどうして起きられない?
睡眠には、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」の2種類があるというのは、有名な話です。
このうち、深い眠りであるノンレム睡眠時に、「成長ホルモン」が分泌されています。
そして、浅い眠りのレム睡眠時には、学んだことを脳に定着させるという作業が行われています。
つまり、心身が著しく成長する10代において、朝起きられないというのは、“生物学的”な理由が大きいということになります。
要するに、若い人は遅寝遅起きになるようにできているのです。
本書曰く、朝起きられないのは「成長の証」でもあるのです。
体内時計
本書によると、朝起きられる人と起きられない人の差は、体内時計が関係しているとのこと。
体内時計における一日のリズムは、個人差あれど平均すると24時間10分ぐらい。
通常の一日の時間(24時間)よりも少し長くなります。
10代のお子さんが、朝起きられなくなる原因の一つが、この、実際の時間と体内時計の時間のズレ。
10代のお子さんの特徴として、実際の時間と体内時計のズレがハイペースでズレやすくなり、朝起きにくくなるのです。
この、ズレを直すことで、朝起きやすくなるのです。
実際の時間と体内時計のズレの直し方が本書に分かりやすく書かれているので、是非お読みください。
とてもシンプルで日常でも実践可能な方法ですよ♪
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必要な睡眠時間
お子さんが朝起きられなくなったときに、おさえておきたいポイントは2つ。
1つは、前述した体内時計のズレ。
もう1つは、“寝不足”。
必要な睡眠時間は、多少の個人差はありますが、中高校生では8時間から10時間の睡眠時間が必要とされています。
また、本書では「睡眠時間が7時間以下で、脳が正常に活動できる高校生はいない」と書かれています。
9時間睡眠が必要な脳が、毎日6~7時間しか睡眠をとれていなかったら、そりゃ朝起きられなくなりますよね。
大人でも7時間から9時間が適正な睡眠時間と本書には書かれています。
毎日きちんと、必要な睡眠時間をとることが大切なんです。
「朝起きられない」と発達障がい
本書によると、発達障がいが「朝起きられない」ことに大きな影響を及ぼすことがあるということが書かれています。
発達障がいの中でも、とくに、注意欠如・多動症(以下ADHD)と自閉スペクトラム症(以下ASD)は睡眠リズムが乱れやすい傾向にあるとのこと。
原因は、ADHDの人もASDの人も、脳内のホルモンの分泌内容が特別で、その影響で、朝起きられなくなってしまうことがあるのです。
脳内のホルモン分泌と聞くと、とても難しそうな話に思えますが、本書ではとてもわかりやすく解説されています。
そして、発達障がいの有無に関わらず、日常生活でもできる睡眠リズムの整え方が書かれています。
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「朝起きられない」のは心と体からのSOSかも
朝起きられないのは、睡眠不足や睡眠リズムの乱れだけが原因というわけではありません。
睡眠の質以外にも問題がある、つまり、“起きられない”という症状に、心や体からのメッセージが込められているのです。
睡眠には癒しの効果があります。
朝起きられないということは、心や体が癒しを必要としているということなんです。
本書では、睡眠リズムを整え、睡眠による癒しの効果を高めることと、眠り以外でも癒しの機会を作ることが大切であると書かれています。
誰でも簡単にできる眠り以外の癒しの方法についても、本書にわかりやすく書かれています。
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起きやすくなるコツ
皆さんが最も知りたい、朝起きやすくなるコツについても、本書にわかりやく書かれています。
まずは、起きる時間と眠る時間を決めることが大切です。
この時、中高生に必要な睡眠時間(8~10時間)は確保するようにします。
そして、自分の睡眠状況を知るために、記録を取ることも大切です。
また、スマホとの向き合い方や効果的な目覚まし時計の使い方、睡眠改善のための薬やサプリメントとの向き合い方につても、わかりやすく書かれてます。
そして「朝起きられない」を治すには、あわてず、あせらず、あきらめずが大切で、場合によっては、周囲の理解や配慮も必要です。
さいごに
睡眠がもっと必要なのに、学校や部活、塾や友達付き合いなどで、10代の子ども達はしっかりと睡眠をとる時間を確保できない環境にいます。
「そもそもなぜ、朝起きなければならないのか?」
自分のやりたいこと、叶えたいことに「朝起きること」が本当に必要なのか?
本書では、そんな根本的な問題提起も行われています。
「朝起きられない」を治すには、あわてず、あせらず、あきらめずが大切です。
つまりお子さんが「ほどよく頑張れる」環境を作ってあげることが大切なのです。
本書には、朝起きられない子を支える「ほどよく頑張れる」環境作りのアドバイスも書かれています。
そして本書では、お子さんが朝起きられなくなったら、睡眠専門医を受診することを勧めています。
睡眠専門医の探し方についても、本書に書かれています。
そして本書のさいごには、著者である渥美先生から朝寝坊さんに向けての、とても素敵なメッセージと、先生が睡眠の治療で携わられたお子さんとそのご家族の感動のエピソードが添えられています。
今、朝起きられないお子さんのことで悩んでおられるお父様お母様に是非読んで頂きたい一冊となっています。
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また、次の記事でお会いしましょう。
ではでは~♪
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